そもそも、同性愛って、何?

最近は、先進各国で同性婚が認められる風潮になってきたことなどもあり、日本でも同性愛について取り上げたテレビ番組などを目にする機会がだいぶ増えましたね。しかし、実際に「同性愛って何?」と問われて、迷いなく答えられる人は、少ないのではないでしょうか。また、中にはまだまだ同性愛に対する嫌悪感や偏見がある人もいるかもしれません。それはおそらく、彼らのことをよく知らないことから来る恐れや不安だと思います。ですが、知ってしまえば何のことはなく、共に暮らしている人たちの一部でしかないのが「同性愛者」。今回は少し真面目に、同性愛に関する基礎知識のお話です。

どういう人が同性愛者なのか

同性愛は書いて字の如く、「同性を恋愛・性愛の対象とする人々」のことです。あなたが異性に対して抱くのと同じような、「好きだ」「愛している」「セックスがしたい」といった感情を、同性に対して持ちます。生まれつきに近く、人生の途中で変わることも滅多にないものなので、同性愛者は、生まれた時から死ぬまで同性愛者です。つまり、子どもから老人にまで幅広く存在しています。よく、心と身体の性別が食い違っている「性同一性障害」の人と混同されがちですが、同性愛の定義はあくまでも「同性を愛する」という点のみ。ほとんどの人は、身体の性別=心の性別ですから、同性愛者であっても、大半は身体と心の性別は一致しています。男として生まれて、男として男を愛する、若しくはその逆、などが純粋な同性愛者です。(なお、便宜上、身体の性別を中心に見て、性同一性障害者の恋愛も同性愛に含めて捉える場合もあります)

病気?障害?趣味?

本人単体でも生活に支障が出る性同一性障害と違い、同性愛は、それそのものでは何も困ることはありません。差別さえされなければ、勉強も仕事も普通にできるため、障害とは認定されていません。また、治療のしようもなく、治す必要もないという事で、WHOも「同性愛は病気ではない」と明示しています。あくまでも、生まれ持った個性の一つ、という位置づけです。さらに、自分で選んで同性愛者になるのではありませんから、趣味と言うのも少し違います。同性愛は、「する」ことではなく「なる」ものです。

身近にいる?

NHKでは、同性愛に関する番組で「20人に1人はセクシャルマイノリティ(性的少数者)であるとしています。ここには同性愛以外に、性同一性障害の方も含みます。純粋な同性愛者となるとさらに少なくなって、おそらく40~50人くらいだろうと言われています。つまり、たとえばあなたが従業員50人の会社で働いているなら、理論上は1人くらい社内にもいるかもしれないのです。普段は全く意識しませんよね。それは、本人が隠していて、何も問題が起こらないから気付かないだけ。本当は、あなたの傍にもいるはずです。

まだまだ一般の人にとっては謎の多い、同性愛の世界。しかし、そこは全くの別世界ではなく、私たちが生きているのと同じ社会です。そこにいるはずの同性愛者について、時には思いを少し巡らせてみてください。