性別なんてボーダーレス

同性愛の世界には、本当に多種多様な人がいます。身体の性別と心の性別が真逆の人もいるし、自分の性別が何なのか分からない、という、中性の人もいます。同性同士のカップルではあっても、どちらかが男性・どちらかが女性的な役割を担ってやっていく人たちもいれば、二人ともいかにも男性、若しくは女性である、という人たちもいます。そういった世界をしばらく見ていると、「男らしさ」「女らしさ」というものへのこだわりが徐々になくなり、しまいには、こだわる意味も感じなくなっていきますよ。

多様化の一端を担っている性同一性障害の人々

生まれた時の身体の性別と、心の性別が食い違っている状態の人を言います。身体にメスを入れて、完全に身体を逆の性別にしてしまう人もいれば、異性の服装をしていれば満足する人もいます。また、身体の性と一致した外見をしてはいるけれど、中身は完全に異性、という人も。心の性別を基準にして考えれば厳密には「同性愛」ではないのですが、彼らの多くは同性愛の世界に生きています。例えば「元の身体は女性、心は男性」という人が彼女を作ろうとする場合、一般の女性からは女性と見られてしまう場合が多いため、身体が女性なら中身が男性でも付き合えるよ!というレズビアン女性と付き合うことが多いからです。もちろん、逆も然り。このように、自称する性別すらグラデーション状態で、白黒はっきり分けることが出来ない人たちと頻繁に接しているので、同性愛者は「性別」というものに対し、一般の人よりかなり広い意識を持っています。

多少の難は医療の力で解決

また、性同一性障害の人の中には、ホルモン注射を打ったり手術を受けたりと、医療の力にお世話になる人も多いです。それを間近で見ているせいもあってか、同性愛者は普通の人たちに比べて、性に関する悩みを病院に相談したり、必要な治療を受けたりということに抵抗があまりありません。エイズ検査一つ取っても、最も頻繁に受けているのはゲイたちの層であるという調査結果もあるくらいです。病院はゲイでも普通に対応してくれるので、病院の先生に相談にも行くし、バイアグラを貰ってきたりもします。女性から男性になりたい人の場合は、手術を受けてクリトリスを大きくし、普通にセックスをしようと試みる人もいます。その辺になってくるともう、相手をしている側は、「性別が何だって幸せなら、楽しければいいや」という発想に、自然になってくるんですね。

世の中には確かに、こんなに性別の枠を飛び越えた世界があります。私たちが広い世界で性別にこだわって縛られているのに、同性愛者たちは、狭い世界でこれだけの多様性と上手く付き合っています。あなたも一度、「男・女らしさ」という概念を捨てて、もっと自由になってみませんか?